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- 初任者研修って本当に必要?
- 受講するメリットは?
- 3年の実務経験で介護福祉士を取ったのでいいのでは?
こんにちは、グループーホーム管理者のさとしです。2017年からグループホームで管理者をしています。
介護は無資格でもできることから、初任者研修の資格取得に対して疑問を感じる方が多くいらっしゃいます。
この記事では、実際に初任者研修を取得した私が、初任者研修は本当に必要なのか解説しています。
この記事でわかること
- 初任者研修のカリキュラム
- 初任者研修取得のメリット・デメリット
- 初任者研修を取得した方がいい人
- 初任者研修が必要ない人
初任者研修の資格取得で迷っている方は、ぜひ最後まで読んでいただければと思います。
介護職員初任者研修とは
介護職員初任者研修は、介護職員として働くための基礎的な知識や技能を身につけるための研修です。研修の目的とカリキュラムは以下の通りです。
【研修の目的】
介護職員初任者研修は、介護に携わる者が、業務を遂行する上で最低限の知識・技術と それを実践する際の考え方のプロセスを身につけ、基本的な介護業務を行うことができるよ うにすることを目的として行われるものである。
【カリキュラム】
1.職務の理解 | 6時間 |
2.介護における尊厳の保持・自立支援 | 9時間 |
3.介護の基本 | 6時間 |
4.介護・福祉サービスの理解と医療との連携 | 9時間 |
5.介護におけるコミュニケーション技術 | 6時間 |
6.老化の理解 | 6時間 |
7.認知症の理解 | 6時間 |
8.障害の理解 | 3時間 |
9.こころとからだのしくみと生活支援技術 | 75時間 |
10.振り返り | 4時間 |
合 計 | 130時間 |
介護職員初任者研修のメリット
初任者研修には以下のようなメリットがあると考えられます。
- スキルアップにつながる
- 実務者研修の一部免除
- 収入が上がる
- 交流が促進される
スキルアップにつながる
初任者研修では、介護の仕事に必要な基礎的な知識やスキルを以下の方法で身につけていきます。
- 座学
- 実習
- 実際の現場での施設実習
カリキュラムでも内容を紹介した通り、専門的な分野も多くなっています。
受講することで差別化となり、介護に対する自信と業務の質や効率性を向上させることができるでしょう。
実務者研修の一部免除
初任者研修を受講していると、介護福祉士実務者研修を受ける際に初任者研修で終了した時間数を免除することができます。
- 介護福祉士実務者研修とは
- 介護職員初任者研修の上位に位置づけられる資格で、実務者研修を受講することで介護に対する専門的な知識と技術を習得できます。また名称に「介護福祉士」とつくように、介護福祉士国家資格を受験するための必要な要件の一つとなっています。
初任者研修を受講しておくことで、実務者研修の費用と時間を抑えることができるので、将来的に介護福祉士まで視野に入れている方は受講がオススメです。
収入が上がる
初任者研修を取得することで収入アップが見込めます。
ほとんどの企業で、無資格者と初任者研修取得者の賃金で差別化をしており、資格手当や時給、月給でベースアップを図れます。
少しでも賃金が高いと、仕事を続けていく上でのモチベーションアップにも繋がります。
交流が促進される
初任者研修では、同じ境遇の方が集まる場なので、新しい出会いや交流が生まれやすい環境にあります。
主に未経験から数ヶ月、あるいは1年未満といった方が大多数の研修です。
これにより、介護以外の観点からも横の繋がりやチームワークを構築することができます。
初任者研修を通じて仕事が決まる事も多いです。
初任者研修のデメリット
初任者研修には以下のようなデメリットも存在します。
- 長時間の座学で疲れてしまう
- 遅刻や欠勤はNG
- あまり変わったと感じない
長時間の座学で疲れてしまう
初任者研修は、基礎的な知識やスキルを身につけるための講義形式が多いため、長時間座学が続きます。
そのため、向上心が低く座学が苦手な人には負担になる可能性があります。
中には途中で受講をやめてしまう方もいるので、明確な目的を持って受講に臨みましょう。
遅刻や欠勤はNG
初任者研修では、遅刻や欠勤をしてしまうと受講資格を失ってしまう可能性があります。
初任者研修では修了に必要なカリキュラムが決められており、遅刻や欠勤をした場合の補習ができない場合があるからです。
曜日別で何度か開催していることもあり、振り替えることも可能な場合もありますが、基本的にはできないと思っていた方がいいでしょう。
受講期間を確認して、最後まで受講できるか確認しておきましょう。
あまり変わったと感じない
初任者研修を受講した方の中には、あまり変化を感じれないという方もいます。
主な理由としては、
- 業務内容に変化がない…
- 手当はついたが微々たるもの…
介護は無資格でもできる業務ということもあり、初任者研修に対して疑問の声もあるようです。
初任者研修を受けるべき人とは?
初任者研修は、介護未経験者や経験の浅い人など、基礎的なスキルや知識を身につける必要がある人が受講することが基本です。
具体的には、以下のような人が初任者研修を受けるべきでしょう。
- 介護未経験者
- スキルアップを目指す人
- 訪問介護をしたい人
介護未経験者
介護業界で働いたことがない人や、転職してこれから介護をしようと考えている人には、介護に関する基礎的な知識と採用率を上げる手段として初任者研修がオススメです。
経験がない人でも初任者研修を取った実績があれば、前向きな姿勢が評価され、無資格の方よりも採用率はかなり上がります。
実際に無資格未経験だと、
- 続くのか心配…
- すぐに挫折してしまうんじゃないか…
このように採用側は考えてしまいます。
介護の基礎的な知識も学べるので、未経験の方は初任者研修を取得するべきだと思います。
>>【介護未経験者歓迎!?】無資格未経験者について現役のグループホーム管理者が語る >>【未経験から介護へ】転職前に不安を解決!未経験者によくある質問7選スキルアップを目指す人
すでに介護現場で働いているが、スキルアップを目指す人にとって以下のようなメリットがあります。
- 業務の幅が広がる
- 給与アップが見込める
知識やスキルを広げることで業務の幅を広げることができ、給与アップにも繋がっていきます。
訪問介護をしたい人
訪問介護をしたい人は、初任者研修の資格取得が必須になっています。
訪問介護とは…
自分や家族だけで日常生活を営むことが難しくなった要介護者に対して、介護福祉士やホームヘルパーが自宅に赴き、入浴、排泄、食事等の介護、掃除、洗濯、調理等の援助、通院時の外出移動サポート等の日常生活上のお世話を行うサービスです(ただし、「夜間対応型訪問介護」にあたるものを除きます)。訪問介護を利用できるのは、居宅で生活を送る、「要介護」と認定された人です。ここでいう「居宅」には、自宅のほか軽費老人ホームや有料老人ホームなどの居室も含みます。
訪問介護とは | 健康長寿ネット (tyojyu.or.jp)
訪問介護はマンツーマンでの対応で状況に応じた判断能力を必要とされるため、初任者研修以上の資格保有が必要となっています。
初任者研修を受けなくてもよい場合
初任者研修は、必ずしもすべての人が受講する必要はありません。以下は、初任者研修を受けなくてもよい場合の例です。
- すでに経験がある場合
- 1年以上の実務経験がある場合
すでに経験がある場合
初任者研修は、基礎的なスキルや知識を身につけるためのものです。
すでに介護の仕事を経験したり、先輩や同僚の下で的確な指導を受けてスキルを身につけている方は、初任者研修にこだわる必要はありません。
1年以上の実務経験がある場合
1年以上の実務経験がある方は、以下のような理由から初任者研修ではなく介護福祉士実務者研修の受講をオススメします。
- 1年の実務経験でスキルは身についている
- 3年の実務経験で介護福祉士を目指せる
- 介護福祉士を取るには実務者研修の受講が必要
個人差はありますが、1年以上の経験で介護に関する最低限の知識は身についていることが多いです。
費用面を考えても、実務者研修を受講して介護福祉士の受験に備える方が効率的。
まとめ
このように初任者研修は未経験から初心者の方にはオススメの講座になっております。
スキルアップ・収入アップにも繋がるので、未経験から初心者の方は受講を検討してみてはいかがでしょうか。
すでに2年から3年の経験を重ねている方は、初任者研修より介護福祉士実務者研修の受講が効率的です。
介護に関する悩み相談等ありましたら、お問合せやTwitterのDMまでお気軽にご連絡ください。