※この記事にはプロモーションが含まれています。
- 面接って何を聞いたらいいの?
- 面接でどんな人なのか見抜きたい
- どんな人でも採用してたけどちゃんと選考したい
こんにちは、さとしです。2017年からグループホーム管理者をしています。
管理者の業務の中でも大事な面接。採用して人が増えても職員間でトラブルを起こして、いい人材が離職してしまっては意味がありません。
この記事では、現役グループホーム管理者が実際に介護職の面接で聞いている8つの質問を紹介します。
この記事でわかること
- 相手の性格や価値観
- 仕事への熱意
いい人材を見抜く為には短時間で適切な質問を投げかける必要があります。面接の進め方に悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んでもらえたらと思います。
介護の面接で聞く質問8選
下記8つの質問は、私が実際の面接でよく聞いている質問です。それぞれ質問の意図や採否を左右するポイントを解説していきます。
- 志望理由
- 退職理由
- 前職でのエピソード
- 仕事をする上で大切にしている事
- 目標やキャリアプラン
- 長所、短所
- 入社後やってみたい事
- 逆質問
【質問1】志望理由を教えてください
- 質問の意図
- どれだけ職場の事を知っているか。
介護施設はたくさんありますが、なぜうちの事業所なのか?どこで知ったのか?うちの事業所でなけらばいけない理由はあるのか?というのは確認したいところです。
回答の中で、ホームページを見ていないと分からないような内容などしっかり下調べしている方は、入社への熱意がありとても好印象です。
【質問2】前職の退職理由を教えて下さい
- 質問の意図
- 辞めた理由が前向きな理由であるかどうか。
退職理由を他人のせいにしている人は「周りのせいで失敗した、上手くいかなった」という思考で他責志向の傾向が強い方です。
他責志向の方は、周りの意見や上司の指導が受け入れられず、自身の成長機会を逃し、周りからも煙たがられてしまいます。
特に前職の職場や上司、同僚などの悪口を言ってしまう方は、採用しても同じ事を繰り返す可能性があります。
スキルアップの為など前向きな退職理由はプラス要素ですが、無意識に自身の正しさをアピールしてくる方には注意が必要です。
【質問3】前職で印象深いエピソードを教えて下さい
- 質問の意図
- 「気づき」があるかどうか。
介護はチームでケアしていく事はもちろん、利用者の日々の変化や気持ちを読み取る上で「気づく力」はとても重要です。
自分目線だけの内容だったり相手の気持ちをまるで無視しているような内容だと、視野が狭く物事を多角的に捉えることが出来ていない可能性があります。
利用者のケアの成功例や失敗例、感動した話など「あなたはその時どう思ったのか?」「周りはどう思った?」など物事を多角的に捉えられているのか、聞き出していく事がポイントです。
【質問4】仕事をする上で大切にしている事を教えて下さい
- 質問の意図
- どんな価値観を持っているか。
価値観は人それぞれですが、一緒に仕事していく上で企業理念や上司との価値観の一致はとても大切な事です。
家族や友人、恋人同士でも価値観が大きくずれてしまうとお互い溝ができてしまうものです。
特に介護では人を相手にするお仕事なので、客観的に多角的に物事を捉えるといったことが重要です。
【質問5】目標やキャリアプランを教えて下さい
- 質問の意図
- 会社としてどこまで提供できるのかどうか。
この質問は本人の目標達成をする上で、私たちの職場が適しているのか確認する為の質問です。
思っていた仕事内容と違ったりなど入社後の不一致を防ぐために確認しています。
入社して思っていた仕事内容と違ったりお互いのずれが生じてしまうと、採用したのはいいけどすぐに離職してしまったなど、採用に体力を使っただけで企業としてもいい印象は残りません。
入社前には面接者の目標やキャリアプランを確認し、こちらのやってほしい事と面接者のやりたい事に違いがないか確認しておくことが大切です。
【質問6】長所と短所を教えて下さい
- 質問の意図
- 自己分析ができているかどうか。
長所や短所が具体的に伝えることが出来る方は、自己理解力がとても高い方です。
特に短所はその要因をしっかりと分析する事ができていれば、高く評価できるポイントです。
長所と短所は表裏一体。一貫性があるかどうか長所と短所で合わせて見る事が大切です。
【質問7】入社してやってみたい事はありますか?
- 質問の意図
- 趣味や特技を活かした強みがあるかどうか。
趣味や特技の中には、介護現場で活かせるものもあります。
例えば、ピアノやギター、他にも習字やネイルなど、趣味や特技には高齢者の方が喜ばれるものがたくさんあります。
強みを活かせるものがないか探ってみるのもいいのですが、押し付けてしまうと逆にプレッシャーになってお断りされてしまう事もあるので、ほどほどにが大切です。
【質問8】何か質問はありますか?
- 質問の意図
- 熱意の確認。
最初にある程度、企業や仕事内容はお話ししますが、何かしらの疑問は残ります。
面接を通して最後に何も言わないのは、【とりあえず働けたらいい】【面接の中でミスマッチがあり興味が薄れてしまった】このどちらかの可能性が高いです。
「特になにもないです。」ではそれほど熱意は感じ取れないので注意が必要です。
質問したい内容はテンプレとして作っておく
面接官としての経験が浅いと、【何を聞いたらいいのか】とつい戸惑ってしまう瞬間もあります。
面接に不慣れな時期は、
- 聞く事を決めていたのに忘れて聞けなかった
- 聞く内容を忘れてしまった
- 何を聞けばいいかわからなくなった
このように思うようにいかないこともあります。
面接の時は上記で紹介した質問内容をテンプレ化し、実際にメモできるように準備しておきましょう。
他にも質疑応答の中で気になった事があればその都度質問していきましょう。
応募者はあなたを見ている
面接官はどんな人材なのかしっかり見極める事は大切ですが、面接される側もあなたを見ています。
実際に面接に行った時の事を思い出してみて下さい。
- 面接官の対応
- 喋り方や雰囲気(どんな上司なのか)
- 現場の職員(どんな職員がいるのか)
- 現場の雰囲気(明るい雰囲気なのか)
このように面接者は面接官の事も職場の事もよく見ています。
特に面接官はその職場の第一印象となります。入社したいか否かで大きな判断材料になるので、明るく丁寧な対応を心がけておきましょう。
面接者にも選ぶ権利があるので、働きたいと思ってもらえるような対応と職場作りは大切です。
まとめ
- 志望理由を教えて下さい
- 前職の退職理由を教えて下さい
- 前職で印象深いエピソードを教えて下さい
- 仕事をする上で大切にしていることを教えて下さい
- 目標やキャリアプランを教えて下さい
- 長所と短所を教えて下さい
- 入社してやってみたいことはありますか?
- 何か質問はありますか?
介護は職場内ではもちろん、地域や医療など多職種にわたってチームで支援する職種です。
連携が取れない人はどんなに優れた技術と経歴を持っている人だとしても、チームとしてのパフォーマンス力は下がり、生産性を大きく損なう原因になります。
そういった人を見抜くために、まずは面接でその人の本質を見ることが大切です。
介護は人手不足ですが、来るもの拒まずでは数は補えても現場の不満は補えなので、面接でしっかり見極めていきましょう。