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- 介護へ転職を考えている
- 介護施設ってどれも一緒じゃないの?
- 介護施設はたくさんあるけど違いがよくわからない
グループホーム管理者のさとしです。2015年から介護へ転職し、2017年からグループホームで管理者をしています。
介護施設はたくさんありますが、未経験から転職を考える方にとっては違いがよくわからない方も多いと思います。
この記事では、介護施設の違いや特徴について解説していきます。
この記事でわかること
- 介護施設の特徴
- 無資格未経験にオススメの介護施設
無資格未経験の方、転職を考えているけど介護施設のことがいまいちよくわからない方は、ぜひ参考にして下さい。
執筆者の経験談 ≫【27歳で介護へ転職】無資格未経験からたった3年でグループホーム管理者になった話
介護施設の特徴
今回は下記の8つの介護施設の特徴と、無資格未経験者向けに施設の介護度とオススメ度を解説していきます。
- 介護度とは…
- 介護を必要とする状態を【要支援1〜2】と【要介護1〜5】で指標化したもので、高齢者等が日常生活のなかでどの程度の介護を要するのか、その程度を表したものです。
経験者でも転職を考えている人には参考になる内容になっているので、気になる施設があればチェックしてみて下さい。
- 介護老人福祉施設(特養)
- 介護老人保健施設(老健)
- 認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
- 小規模多機能型居宅生活介護(小規模)
- 特定施設入居者生活介護(有料老人ホーム)
- サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
- 通所介護(デイサービス)
- 訪問介護(ヘルパー)
介護老人福祉施設(特養)
介護度 | 要介護3以上 |
施設タイプ | 入所系 |
未経験者オススメ度 |
介護老人福祉施設は特別養護老人ホームのことで、【特養】と呼ばれている介護施設です。
特養は要介護度3以上でないと入所できないところなので、介護度が高い利用者が多く利用されています。
寝たきりの人も多く、積極的に看取りも行っているので、無資格未経験の人にはハードルの高い施設になっています。
介護度の高い施設ですが、身体介助など高い介護技術の習得も見込める施設なので、特養での経験は強みになります。
介護老人保健施設(老健)
介護度 | 要介護1以上 |
施設タイプ | 入所系 |
未経験者オススメ度 |
介護老人保健施設は【老健】と呼ばれている施設で、要介護1以上の方が入所されています。
老健は在宅復帰することが目的なので、リハビリが充実している施設です。
ただ特養の空き待ちをしている人も多いので、未経験者にはハードルが高い施設でもあります。
医師や看護師、PT・OT・STといったリハビリの専門職も常駐していますので、スキルアップとして学べることも多い施設です。
認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
介護度 | 要支援2以上 |
施設タイプ | 居住系 |
未経験者オススメ度 |
続いてはグループホームです。
グループホームは私が勤務している施設でもあり、認知症の診断を受けた要支援2以上の方が入居しています。
グループホームは認知症でないと入居できない施設になっていて、介助には認知症の知識が必要とされます。
ただ1ユニットの定員が9名までと小規模な施設なので、未経験の方にもオススメできる施設になっています。
現在、私を含めて11名のスタッフが働いていますが、そのうちの4名は未経験からスタートしました。
≫【介護の転職】グループホーム職員の1日のスケジュールを紹介!仕事内容、勤務時間など
≫【介護の転職】転職前に知っておきたいグループホームのこと11選!現役のグループホーム管理者がよくある質問に答える!
小規模多機能型居宅生活介護(小規模)
介護度 | 要支援1以上 |
施設タイプ | 複合系 |
未経験者オススメ度 |
続いては小規模多機能型居宅介護です。【小規模】や【小多機(しょうたき)】と呼ばれることが多いです。
小規模はデイサービスや訪問介護、泊まりなどサービスを幅広く行っている施設です。
定員も29名以下で、比較的介護度が低めの方も多い施設なので、未経験でも働きやすい環境になっています。
私も介護デビューしたのは小規模からでした。訪問には行けませんが、送迎やレクなど未経験でもすんなり馴染めたのを覚えています。
≫【介護へ転職】未経験でもできる?小規模多機能型居宅介護の仕事内容5選!
特定施設入居者生活介護(有料老人ホーム)
介護度 | 要支援1以上 |
施設タイプ | 入所系 |
未経験者オススメ度 |
続いては特定施設入居者生活介護です。難しい名前ですが【有料老人ホーム】と呼ばれる施設です。
要支援1以上となっていますが、中には要介護1以上となっている施設もあります。
定員も数名から100名以上と施設によって大きく違いがあるため、未経験の方にはハードルが高いところもあります。
働く場所によって介護度や方針も大きく異なりやすい施設になので、事前に確認することが大切です。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
介護度 | 自立から |
施設タイプ | 入所系 |
未経験者オススメ度 |
続いてはサービス付き高齢者向け住宅です。【サ高住】と呼ばれる施設です。
サ高住内では訪問介護が積極的に提供されており、訪問介護は有資格者でないとできない業務になっています。
また人員基準にも日中に1名以上の有資格者(初任者研修など)が必要となっており、無資格者の採用は少し厳しいところが多い印象です。
介護度も自立から入居できることから、運営方針は施設によって大きく違いが出る施設です。
私は小規模で働きながら資格を取ったあとにサ高住へ異動したので、資格を取ってからがオススメです。
≫【小規模からサ高住へ】サービス付き高齢者向け住宅の仕事内容を紹介!必要な資格、勤務形態など
通所介護(デイサービス)
介護度 | 要支援1以上 |
施設タイプ | 通所系 |
未経験者オススメ度 |
続いてはデイサービスです。介護に縁がない方でもよく耳にする名前ではないでしょうか。
デイサービスは施設系とは違い、通いのみのサービスになっています。
レクリエーションが盛んで、介護以外でも自分の特技や趣味が活かしやすい施設になっているため、未経験でもオススメです。
規模は数名から多くて100名以上のところがありますが、通いだけなので夜勤がないのも特徴です。
訪問介護(ヘルパー)
介護度 | 要支援1以上 |
施設タイプ | 訪問系 |
未経験者オススメ度 |
最後に訪問介護です。直接利用者の自宅へ出向く【ヘルパー】のお仕事です。
訪問介護は初任者研修以上の資格が必要なため、そもそも無資格ではできません。
現場では利用者と1対1での介護になるため、的確な状況判断力も必要とされ、未経験には少しハードルが高くなっています。
ですが1対1で行えることにより、他のサービスと比べてより濃密な支援ができるサービスでもあります。
介護の転職先選びのポイント
介護施設の特徴について解説してきました。
それでも転職先を迷っている人は以下の点に注目して考えてみましょう。
- 入所系か通所系
- 給与や待遇
- 転職先の信頼性
入所系か通所系
介護の仕事には、入所系、通所系、訪問系があります。
入所系と通所系の大きな違いは夜勤があるかどうかです。
入所系では24時間利用されるため夜勤が必要ですが、通所系では日中の利用だけなので夜勤はありません。
通所系では送迎が必須な為、普通自動車免許が求められる場合もあります。
自身の環境に合わせて、通所系が合っているのか入所系が合っているのか考えてみましょう。
給与や待遇
事業所によって報酬や待遇は異なります。
通所系に比べて夜勤がある入所系の方が、手当も含めて給与が高くなりやすい傾向にあります。
未経験のうちから夜勤を任されることはありませんが、夜勤が苦にならない方は一つの要素として考えてみましょう。
転職先の信頼性
介護の仕事を選ぶ際には、転職先の信頼性も重要です。
いつも求人が出ているような事業所は、職場環境に問題がある可能性が高まります。
転職先の信頼性を確認するために、口コミなどの情報源も活用してみましょう。
介護は未経験でも働ける
未経験での介護転職は十分可能ですが、以下のようなポイントを押さえておくと、さらに採用率は上がります。
- 資格取得
- 経験を積む
- 面接対策
資格取得
未経験でも資格を保持していると、介護に興味があると感じられ、転職に有利に働きます。
無資格未経験の方には介護職員初任者研修がオススメです。詳細は下記リンクで解説しています。
≫ 介護職員初任者研修は本当に必要?【グループホーム管理者が解説】メリット・デメリットを考察
経験を積む
ボランティアやインターンシップなどを通じて介護の経験を積むことができます。
未経験でもボランティアや介護に関わる経験があると、実際にやってきたことが評価されて採用率もアップします。
面接対策
介護転職の面接に合格するためには、事前に面接対策や適切な履歴書の作成をすることが大切です。
特に介護に関連するスキルや経験は、漏れなく伝えれるようにしましょう。
≫ 今すぐ採用したい介護職員の特徴5選!面接で受かるポイントも【グループホーム管理者が解説】
無資格では働けない
2024年度から福祉系の資格を持たない人に、認知症介護基礎研修の受講が義務付けられました。
すでに就職している人は2024年3月31日までに、2024年4月以降に入社した方は、入社から1年以内に受講が必要です。
カリキュラムは150分で終わる簡単な研修ではありますが、実質無資格のままでは介護の仕事は続けれないことになります。
受講は就職している会社、または就職予定の会社を通じて行うので、就職先に確認しておきましょう。
入社時は無資格でも大丈夫です!
転職サイトを使った転職もオススメ
昔からハローワークや求人広告を使って転職先を探す方法もありますが、転職サイトや転職エージェントを使って転職先を探す方法もとても有効な手段の一つです。
理由としては、
- 求人広告には載っていない求人が多い
- 無料で条件にあった職場を見つけれる
以下が介護職向けのオススメ転職サイトなので、転職する際の参考にしてみて下さい。
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- 厚生労働省認可で安心
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介護職専門の転職サイト
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まとめ
介護未経験の方に向けて、介護施設の特徴について解説してきました。
介護老人福祉施設 (特養) | 入所系 | 要介護3以上 | 未経験者オススメ度 |
介護老人保健施設 (老健) | 入所系 | 要介護1以上 | 未経験者オススメ度 |
認知症対応型共同生活介護 (グループホーム) | 居住系 | 要支援2以上 | 未経験者オススメ度 |
小規模多機能型居宅生活介護 (小規模) | 複合系 | 要支援1以上 | 未経験者オススメ度 |
特定施設入居者生活介護 (有料老人ホーム) | 入所系 | 要支援1以上 | 未経験者オススメ度 |
サービス付き高齢者向け住宅 (サ高住) | 入所系 | 自立から | 未経験者オススメ度 |
通所介護 (デイサービス) | 通所系 | 要支援1以上 | 未経験者オススメ度 |
訪問介護 (ヘルパー) | 訪問系 | 要支援1以上 | 未経験者オススメ度 |
介護施設は利用者のレベルや営業形態で異なってくるので、自身の環境に合った転職先を選びましょう。